ニイハウシェルでハワイアンアクセサリーをハンドメイド

ニイハウシェルとは

ハワイ・ニイハウ島でしかとることのできない希少な貝は「ニイハウシェル」と呼ばれています。「貝の宝石」と呼ばれる、とても小さくてとても美しいシェルです。

ニイハウ島は、ハワイ8島の中で唯一個人所有の島のため、一般の人は立ち入りが禁止されています。最西端に位置するこの島の色は「白」。花や植物の色を象徴とすることが多いハワイ各島の中で、ニイハウ島はニイハウシェルの代表的なカラーである「白」が象徴の色に選ばれています。

ニイハウシェルは、ニイハウ島に住むハワイ先住民一族によって採取されています。島では、ニイハウシェルは数百年前から伝統的にレイの材料とされてきました。その伝統は今も続いています。ニイハウシェルと聞くと、たくさんのシェルが編み込まれたレイを思い浮かべる方も多いことと思います。直径数ミリの貝に穴をあけてひとつひとつつなぎあわせるのは大変な労力が必要です。そのため作り上げるにはとても長い時間とたくさんの貝が必要となります。

そんなレイやイヤリングなど、ニイハウシェルで作られるジュエリーは独特の美しさを持ち、ウェディング・葬儀・特別な贈り物に、そして島の住人の生活必需品を島外から得るための取引にも使用されてきました。正真正銘の「メイド・イン・ハワイ」であり、それを身につけることには喜びと誇りを感じていただけることでしょう。

ネイティブアメリカンの人々にとってのナバホ・ラグやターコイズを組み合わせた伝統的なシルバージュエリーに匹敵する、とても誇り高いものです。

ニイハウシェルジュエリーは世界中の多くの人々に愛され、スミスソニア・インスティテュートや、ビショップミュージアムなどの美術館では多くのニイハウシェルのコレクションが展示されています。卓越した技術の継承者も希少となり、年々価値が上昇しています。

※参考 ハワイ州観光局ラーニングサイト

ニイハウシェル(加工なし)一覧 

ハンドメイドで楽しむニイハウシェル

MANOA.も、ハワイに直接買い付けに行くことができなくなって2年を超えました。寂しく残念な気持ちはもちろんありますが、現地の職人や生産者たちから写真や映像が送られてくるたびに、ハワイの豊かな海や自然が変わらずそこに在ることを感じて、変わることなく力を与えてくれるような気がします。

ハワイから届く「貝の宝石」たちは、びっくりするくらい小さいです。これが編み上げられてレイになるなんて想像もできません。でも、特別な許可を得て大切に採取されたニイハウシェルをもっと身近に置くことで、少しでもハワイを感じることができればと、小瓶に入れて飾ってみたり、他のアクセサリーと組み合わせてアレンジをしてみたりと工夫しながら、自分でもピアスなどのアクセサリーづくりに挑戦しています。いろいろと考えているうちに夢中になってしまいがちですが、とても楽しいです！

お客様それぞれの楽しみ方を見つけていただければと、店頭とオンラインショップで10粒ずつからの販売を始めました。あわせてご紹介しているピアスはMANOA.ハンドメイドです。お近くの方を対象にワークショップも開催しています。

ご希望の方には作り方もお伝えします。

MANOA.オリジナルハンディクラフトアクセサリー

プカシェルとは

プカシェルは、コーンシェル(円錐形の貝)が波にもまれながら削られて形作られます。円錐形の底の部分が失われて穴があいています。シェルを利用したレイは古くから作られていましたが、プカシェルは1970年代から流行し知られるようになりました。

プカシェル（加工なし）一覧

シェルはハワイの海の宝物

シェル(貝殻)は、海の宝物です。しかし今では海自体と同じように、あって当たり前のものと思われてしまいがちです。古くからハワイアンシェルは、食用・道具・ルアーや釣り針などに用いられたほか、楽器・アクセサリー・おもちゃ・薬・宗教的なシンボル、さらに貨幣としても使われてきた大切な存在なのです。

ハワイは暖かい熱帯の海、浅いサンゴ礁、砂の平原など、貝類のような軟体動物が育つには理想的な環境です。そのため、ハワイでしか見られない珍しい種類の種が進化してきています。

ニイハウ島をはじめとしたハワイの美しいビーチには、真珠のように輝く美しいシェル(貝殻)がたくさんあります。今でもレイを作る文化が受け継がれ、貝殻集めは子供から大人まで多くの人に楽しまれています。

「生きているサンゴはそのまま」「動かした岩は元に戻す」「繁殖期は卵に気を注意」「本当に必要でないものは繁殖させて守る」など、現地で採集に携わる上で、いくつかのルールと生態系に配慮した採集が呼びかけられています。

MANOA.のニイハウシェルは、現地で正式に許可を得ているカウアイ島の業者から最高品質のニイハウシェルが直送で届きます。彼ら自身もデザイナーや職人を雇ってアクセサリー作りも行っているので、いつか現地のデザイナーがびっくりするようなアイデアを届けられたらと思っています。皆さんもぜひ自分だけのニイハウシェルの楽しみ方を見つけてください。

そしてもしよろしければSNSなどで教えていただけるとうれしいです。
→ MANOA.'s Instagram

※参考 HAWAIIAN SHELL MAKING ～A Step-by-Step Guide / Laurie Shimizu Ide